トラウムブルグ7番地『Bye』

季節は冬、雪降る街の中で
彼らは自らの心の傷と共に生きている

人前では、元気に振舞っていても
心は独りだから、一人のときは
さびしくて、つらくて、かなしくて、涙を流す

心の痛みを知っているからこそ、
人の心の痛みを想うことができる、
独りのつらさを知っているからこそ、
人に優しくなれる

冬が終われば春が訪れる、暖かな季節になる
私たちは半人前の幸せしか持っていないけれど、
皆で一人前の幸せをつかもう



選択肢なしのビジュアルノベルで
フリーゲームでありながら、20時間のボリュームがある。
ストーリーは全5章からなり、各章によって
プレイヤーの視点とヒロインが異なっている。

さらに、第6章と主題歌が追加された同人版もあり



これまでにいくつかサウンドノベルなどをプレイしてきましたが、
これほどまでに感動して、心を動かされた作品はありませんでした。

キャラクター同士の掛け合いはコミカルで面白いのですが、
皆が心に傷を持っていることもあり、ストーリー自体は、
基本的には鬱な傾向が強いです。

が、幸せをつかむために精一杯生きなければならない、
という作者様の想いがこめられており、生きていることの尊さ、
そして生きることのつらさを考えさせられる内容だと感じました。

"これまで"の自分とは経験したことが増えていることも
原因のひとつかも知れませんが、だからこそ、より大きく
心を動かされたのではないかと思います。

製作は2006年、もっと早くに出会っていたら私の生き方が
今と変わっていたかもしれません。

この作品に出会えた奇跡に、ありがとう。
このすばらしい作品作り出した作者様に、ありがとう。

フリーソフト『Bye』紹介ページ
同人ソフト『Bye - INTEGRAL -』紹介ページ
サークル「トラウムブルグ7番地」公式サイト

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