エラーメッセージ
「同じユーザーによる、サーバーまたは共有リソースへの複数のユーザー名での複数の接続は許可されません。 サーバーまたは共有リソースへの以前の接続をすべて切断してから、再試行してください。」
解決方法
コマンドプロンプトを使用して「以前の接続」を切断した後、通常と同じ方法でログインすれば良い。
(コマンドの入力では大文字・小文字は判別しない)
1.
NET USE * /DELETE /Y
1.
2.
3.
4.
NET USE \\(サーバー名)\(ドライブ名、共有フォルダ名) /DELETE /Y
REM 例:サーバ名が“hoge-nas”、共有フォルダ名が“sharefld”
NET USE \\hoge-nas\sharefld /DELETE /Y
1.
NET USE
接続先が少ない場合、全て切断してしまえば良いと思います。接続先が多いため、再接続が面倒な場合などは指定して接続すれば良いと思います。
指定して切断するときは「NET_USE」コマンドで接続先の名前を確認すれば間違いが少なくなると思います。
解説
ネットワークにある共有のハードディスク(NASの共有フォルダ)にアクセスしようとしたが、エラーメッセージが出て接続できない。何とかして欲しい。
てな感じで私のところに話が来ました。そんなこと言われても、私だってどう処置すればいいのか知りません。
調べてみると、Windowsの仕様による接続制限みたいだということがわかりました。
「同じユーザーによる」、サーバーまたは共有リソースへの「複数のユーザー名での複数の接続」は許可されません。サーバーまたは共有リソースへの「以前の接続」をすべて切断してから、再試行してください。
これは、
「同じ端末からの」、サーバーまたは共有リソースへの「複数のアカウント(サーバー接続のアカウント)での接続」は許可されません。サーバーまたは共有リソースへの「他のアカウントからの接続」をすべて切断してから、再試行してください。
てことみたいです。
同じサーバーの中にアクセス制限の有るフォルダと無いフォルダが作られているときに、先に制限の無いフォルダに接続するとゲストユーザーとして接続されてしまい、登録されたアカウントが必要な制限フォルダに接続する際ゲストユーザーとは別のアカウント=「複数のユーザー名での複数の接続」となってしまうこともあるみたいです。
今回のケースではサーバー側で設定しているのはアクセス制限されたアカウント1種類のみで、「複数」のアカウントなんて存在しないはずでした。が、このとき「\\(サーバー名)\IPC$」という接続があったことがポイントとなります。
IPC$というのはプロセス間通信(Inter-Process Communication)のことで共有フォルダなどの情報を取得したり、共有フォルダなどを使用する準備を行うためのもので、サーバーに接続するときに最初に接続されるものみたいです。で、この接続の認証は次の順番で行われます。
- Windowsにログオンするときのユーザー名、パスワードで接続
- Guestアカウントと空のパスワードで接続
- IPC$に接続するためのパスワードの入力を求められる
つまり、このどれかによって共有フォルダに接続が許可されているアカウントとは異なるアカウントで認証が通ってしまい、今回のエラーが発生したのだと考えられます。
参考
「共有フォルダで複数の接続エラー」日々精進「同じユーザーによる、サーバーまたは共有リソースへの複数のユーザー名」blog::BLOCKBLOG
「IPC$」コンピュータ系blog
「共有リソース・アクセス時にパスワード入力を求められる「IPC$」とは? 」@IT
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