LiveSplitで自己ベストの記録を誤って上書きしてしまったときに手動で復元する方法




はじめに

LiveSplit で自己ベストの記録を誤って上書きしてしまったときに、記録データを手動で変更して復元する方法を紹介します。

そもそもバックアップを取っていれば、こんなことをしなくて済みます。バックアップを取っておく方が確実で安全です。

ここで紹介する方法は、あくまで応急手段であり、場合によっては記録データが破損して読み込めなくなる可能性もあります。

実施する際は自己責任にてお願いします。


記録データの構造

LiveSplit の記録データの拡張子は lss ですが、中身は XML によってタグ付けされたただのテキストファイルです。

そのため、メモ帳などのテキスト編集ソフトさえあれば復元作業ができますが、タグ構造について最低限の知識が必要です。
開始タグ終了タグ空タグ

大まかな構造は次のようになってます。



自己ベストタイムの確認

試行履歴から、復元したいときの自己ベストが記録されているidを確認します。


各区間の履歴に記録されている区間タイムから、自己ベストの時のタイムを確認します。


Excel などを利用して、区間タイムからタイマー開始からのタイムを計算します。



(ここのタイムが分かってしまえば LiveSplitの設定画面からでも復旧作業を行うことができます。ここではメモ帳で作業する場合で説明します)


遅いタイムで上書きしてしまった場合

全ての区間それぞれの Personal Best に記録されているタイムを自己ベストの時のタイムに書き直します。区間が多いと、それだけ作業量が増えます。
※ここで入力するのはタイマー開始からのタイムです。区間タイムではありません。

区間ごとの履歴 SegmentHistory は区間のタイムなので、間違えないように注意が必要です。



完走していないタイムで上書きしてしまった場合

ラップを取った区間については上の例と同様です。

ラップを取っていない区間の場合は Personal Best が空タグになってしまうため、開始タグ・終了タグの構造に変更する必要があります。

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