たのしいがくえんさい ~苦行とは己を高めるもの、と思いたい~

 この土日、学際でした。

 これまで、レポなんかがたまっていて、学際に行ったことがなかったです。
 それが、今年は友人に誘われたことと、研究室での出し物の手伝いを頼まれていたことから、今日、行ってきたのです。

 うちの学校の学際は、サークルが出店を出したり、有名人を呼んだりと普通な学際の内容と同時に、研究の紹介も行われています。
 まあ、工学部ですし、研究機関でもあるわけだし、実用化前の研究段階の技術を見ること、知ることができるのです。他の学科の研究なんかも知ることができて、なかなかに面白い話が聞けました。

 午前中に研究紹介などを見て周り、午後からは研究室の手伝い。

 「キーホルダーをつくろう」という体験コーナーで、真鍮製のプレート(丸棒を斜めに薄く切断したやつ)に自分で通し穴をあけ、大学のロゴをいれて、やすりで表面を鏡面にして、最後にキーホルダーのわっかの部分をつけて完成なのです。
 午前中に見て回っていたときからすごい人。たぶん、人が一番集まってましたよ。

 午前の受付が終わってから、お昼休憩、引継ぎです。こちらがすることは、主に穴あけのドリル、ロゴ入れのプレス、やすりがけの作業説明と補助。そして、文字入れです。

 裏面に好きな文字を入れるのですが、この文字入れだけはこちらで行うのです。
 1文字ずつ、スタンプのような棒状の工具をハンマーでたたいて文字をいれます。プレートを文字の形にへこませていくわけだから、当然、失敗したら直せません。ものさしなんてものはないので文字と文字の間隔、上下の位置ががたがたになります。面に垂直にたたかなければきれいに文字は入らないのにプレート斜めに傾いてたりします。

 ここの担当になってしまいました。確実に、唯一の重労働パートです。

 午後の受付が始まり、次から次へと人がやってきます。文字入れは3人で行ってたのですが休む暇なんてありません。途中で集中力が途切れてハンマーがぶれて、反動で工具飛んだり、自分の手をハンマーがかすめたり、手がぷるぷるしてきたし。
 叩く力が弱かったために文字が浅くなってしまい、「やすりをかけていたら文字が消えてしまった」という失敗もありました。
 何とか耐え、集中力が戻ってきて、無駄な力が入らなくなってきて、もはや無心で叩くのみ。

 ・・・・・・、3時間後、ようやく行列が途切れました。

 「自分のキーホルダー作ってもいいよ」と言われても、そんな気力はすでになし。片づけを手伝い、ミルキー1個もらって帰りました。

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