パズルゲーRTAイベントに出場しましたレポート(2)

マニアックな内容だと思っているので、興味のある方に向けて
 もくじを眺めて気になる項目が無かったら、ブラウザバックをお勧めします

もくじ
イベントの場での声無し配信というスタイル

ネタバレ防止の内容

レイアウト
背景画像 テキスト ページ送り

応募に至った経緯の裏話

ボツ企画

パート 1

イベントの場での声無し配信というスタイル
ゲームの魅力を最もアピールできる手法だと思ったことも理由の一つですが、RTA イベントに出場するのに音声解説は必須ではない、ということを自身で表現したいという思いがあったことが大きな理由です

当選発表の前の時点で Twitter で言っていたことですが、RiJ 2019 のネプシューターの印象が強く残っていて、解説を一切しないでプレイのみで魅せることにあこがれを持っていました
 また、様々な RTA イベントのコメント欄の雰囲気を見るに、音声解説があって当たり前という意識が強まっているようにも感じていて、他の選択肢もあることを示したいという思いもありました

ただ、私自身は最低限の説明は必須だとも考えていて、今回のゲームタイトルであれば身振りだけでルール説明ができると考え、自分で実際に出場して披露することで実現しようと思った訳です
 無事当選して実行する機会を得たものの、特殊な配信スタイルということもあって非常に大きな不安もありましたが、運営様のおかげで無事に披露しきることができました

RiJO 2020 のピクミン2 でも解説なしでゲーム音のみというスタイルだったので、勝手ながらも勇気付けられました

基本的には、私自身は肉声をネット上に流さない方針を取っていて、普段配信を行う場合でもキーボードでテキスト入力するか、音声変換を使ってマイク入力を文字化したものを表示しています

ネタバレ防止の内容
イベントで披露するという以上は、進行状況(これからデモプレイ、これから本走、など)の案内をしておきたいという思いもあって、ネタバレ防止用に画面を隠す画像を使って進行案内もしてしまうというアイデアを思いつき、実行してみました
 効果としては進行案内の方が主になってしまった感はありますが、初見プレイで自分でパズルを解くという楽しみを少しでも残せるようにネタバレ防止を行うという考え自体は応募する前から持っていました

ちなみに、私が隠していた具体的な項目としては
  • スターの数
    ゲーム開始時のセーブファイル選択画面で表示される項目
  • ワールドの数
    チャレンジモードのステージ選択画面で表示される項目
  • ワールド1以外のステージ内容
    完走後に私が一番好きな BGM を再生したくて、他のワールドに入ってステージを表示する必要があった
ゲーム全体のボリュームや、先のステージの内容に関するネタバレ防止でした

レイアウト
背景画像

レイアウト背景画像は Linelight のゲーム背景のイメージに合わせて作成しました
 たくさんの小さい光点と、数個の大きな光点はゲームタイトル画面からのイメージで、大きい光点はアクセント兼ゲーム画面切り取りの際に右下カドの位置が分かり易いようにする効果も狙っていました

キリトリ線そのものや、業務連絡部分のノートのような罫線は、以前購入した画像素材集のものを使っています

背景のみの画像
今回使用した背景画像

背景の上に要素を配置した画像
ゲーム画面、進行案内などの要素を配置したイメージ図

配信レイアウトの背景画像は画面の切り取り用にトンボを付けるという案もありましたが、一般的には伝わらない記号だと思ったこと、画面の切り取りに 4 辺とも調整が必要、などの理由で却下しました

トンボを付けたバージョン
背景ボツ案

その後、キリトリ線を使うアイデアを思い付いて即採用、ゲーム画面を左上に寄せて右と下の 2 辺のみ調整すればよい形にしました


当初はブログの宣伝画像を表示する考えもありましたが、完走後にゲームの余韻を味わってもらうことを優先して、自己べのタイム公表とゲームの宣伝だけにしました

テキスト

進行案内用の文字が表示されていた画面は全て画像を使用しています
 ゲーム画面をキャプチャして背景として使い、イラストソフト等で要素の配置、文字の入力・調整をしています
 文字はほとんど手動でカーニングをして、見た目上均一配置になるように調整しています
 また、文字サイズの異なる文字がひと固まりの文の中に含まれている場合はウェイトを変更して、同じくらいの太さになるようにしています

カーニングの例
上:調整あり(カーニング)、下:調整なし(ベタ打ち)

パート 1 でも書きましたが、非アクティブになると BGM が止まるという仕様の関係で、配信画面内に業務連絡を書き込んでいました(運営様が配信チャンネルに乗せる工程でゲーム画面のみに切り取られる)
 出演者が配信画面に乗せるのは「原則ゲーム画面のみ」というガイドラインがあったので、このような方式を認めていただいた運営様のご理解に非常に感謝しています

業務連絡の文字は OBS のテキスト表示を使用して、画像化するのと比べて変更しやすいようにしていました
 当然、OBS を使っている業務連絡の文字部分はカーニングできないのでベタ打ちです


最後の画面の「次のゲーム」のタイトルはイベント 1 日目を見ている時に思いついて(元々は他と同じ、普通の文字でした)、steam ページで使われているタイトルロゴを参考に自分で作りました
 文字の縦横比が違っているのはただの手抜きですが、輪郭線がほとんど一致するのでたぶんフォントは同じフォントだと思います
 "N" の文字はフォントそのままの形と違っていたので、カドが鋭くなるように変形を加えています
 分かりにくいですが、ロゴに合わせてドロップシャドーを落とす装飾加工をしています

ページ送り

本番中のページ送りは、冒頭の注意書きのみ OBS のスライドショーで 1 枚 10 秒設定の自動送り、他は時計の秒針の音を聴いて 20 秒カウントで手動送りしていました
 配信に乗る部分の説明テキストを読むのに十分な時間でありながらも、画面更新の停止など配信トラブルを心配されない停止時間、と考えての設定でした
 欄外の運営様向け業務連絡はゲーム操作中も表示されたままなので、20 秒+ゲーム操作中の時間で十分読み切れるという想定でした
 ただ、アーカイブを見返していて「チャット欄を見る時間」も含めると 20 秒では少ないと気付いたことと、心地よく余韻を漂わせるには短すぎたと感じたため、30 秒カウントくらにの方が良かったかな? という気もしています

ちなみに、Full-game カテゴリの All Yellow Stars を走るときは、場面によっては同様に時計の秒針の音でタイミングを取っています

ところで、応募時の申請 EST を元にスケジュールが組まれている訳ですが、「EST = タイマーが動く時間」として申請して、前後の説明や締めなどで尺としては EST オーバーするのと、「EST = 尺の時間」として申請して、EST に対してタイムが早すぎて水増し申請だと思われるのと、どちらがダメージコントロールとして正解なのだろうか……
 たぶん出演者側と運営側とでの立場の違いや各個人の考え方などによっても違ってくるとは思いますが、個人的には「応募時の申請 EST = 配信の尺」として、それと別に「RTAとしての目標時間 = 配信画面に記載する EST」という項目も用意されていると嬉しいなと思います

応募に至った経緯の裏話
今回 PGRF が配信されたチャンネルで行われたクソゲー RTA イベント後のアンケートで、今後見たい RTA イベントの項目に「パズルゲーやシューティングゲーなど、大規模イベントではあまり見ない比較的マイナージャンルのみのイベント」(失礼な物言い)のようなことを書いた覚えがあります
 そう書いた記憶があったので、PGRF が発表されたときに「これは応募するしかない」と思ったりもしました

実はそのクソゲー RTA イベントにこそ応募するつもりだったのですが、締め切り近くまで応募していなかったところに急ぎの用事が入ってきて、結局は応募自体ができませんでした
 今回の PGRF で比較的早めに応募出したのはその影響だったり


ちなみに、応募しようと考えていたのは制作中の自作ミニゲームと BBG で出会った Flash ゲームの 2 つ

自作ゲームの方は時事ネタでありながら、C# の勉強も兼ねた開発だったため時間がかかってしまい、急ぎの用事の影響もあり完成自体がイベントにすら間に合わず、その後とりあえずは完成したものの公開するタイミングを逃したこと完成度の低さとにより未公開のままです
 黒歴史確実なので、結果的に未遂に終わって良かったと思っています

Flash ゲームの方は海外のクソゲー RTA マラソン的なイベント、Big Bad Game a Thon 2019 で出会ったゲームで、40 分くらいの配信中ずっと走者さんが楽しそうな感じでしゃべり続けていたのがとても印象に残っています(このイベントの紹介記事を書いています)
 ゲームとしてはクソゲーに見えなかったので自分で実際にプレイしてみて、1 回プレイしたら飽きるゲームだと理解しました
 その後、このゲームの RTA に手を出し、SRC に登録されているタイムを抜かしましたが、Linelight と同様に申請はしていません

仮に応募していたとして、本番での解説をどうするかは一切考えていなかったので、私の配信スタイルでどう対応するのか頭を悩ませることになっていたと思います
 RTA の活動歴は浅く、イベント初出場、他に知っている人がいないゲーム、という状態では解説を人にお願いすることが難しいのは想像に難くないので、音声認識を使って字幕表示するのが唯一の選択肢かなという気もします

ボツ企画
今回の PGRF のスケジュール発表がイベントのひと月前くらいで、確か 30 日強あった記憶
 Linelight の World 1 のスターの数が 29 個、最後の多重錠でパズルが 2 つ、パズルの数 31 と残り日数とが近い数値でした

で、今回の記事の中で何度か名前が出ている BBG、公式 Twitter がイベント開始までのカウントダウンをしていることを知っています

頭の中で結びついて、カウントダウン企画をやったら面白いんじゃ、と思ってしまったのですね

本番ではマップひとつひとつに対して説明する時間なんてないし、一瞬で通り過ぎてしまうため、どうやって解くのかを視聴者さんに考えてもらう時間もない訳です
 で、事前に 1 マップずつ解く前の状態の画像を上げて、簡単なマップ紹介か見どころの紹介をしようかな、なんて考えた訳です

少し時間をおいて冷静になり、ひとり舞い上がっているのが恥ずかしくなってきたので未遂に終わりました(舞い上がるくらいには、初めてイベント応募して初めて当選したことが嬉しかったのです)

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