摩耗と磨耗

「摩」 摩擦、摩滅、摩耗
すりあう、こする意を表す。すりへる、きえる(新字源より)
部品がマモウして壊れた、てなときは「摩耗」です。

「磨」 研磨、切磋琢磨
ひきうす、転じて、けずりみがく意を表す(新字源より)
加工のために表面を削ったりみがく場合はこの字を使いますが、この意味で「マモウ」という単語は使わないと思います。


何度も注意を受けてきた身としては、これが間違っているのが許せません。
とはいえ、私だって工学を学ぶ中で教わったことなので「磨耗」が使われている文書の分野によっては、書いた人が知らないのも仕方ないか、と考えますが工学系の文書で「磨耗」が出てくると、もうだめ。

機械部品のカタログなどの注意書きや寿命の求め方といった部分で「マモウ」という言葉がよく出てくるのですが間違っているものをかなり見かけます。
同じ文書の中に「摩擦」が出てくることがよくあるのだから、それにあわせて「摩耗」て書いてくれればいいのに。
それだけで、そのメーカの部品を使いたくなくなってきます。
まあ、それは気分の問題というだけで、実際はちゃんと選んで使っていますよ。

でもやる気がなくなる。

一番ひどいのは同じ文書なのに、同じ意味で「磨耗」と「摩耗」が出てくる場合です。
思わず、ため息をついてそのカタログを閉じてしまいます。

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