方言っていいよね

SORAHANE作品の特徴のひとつに、方言を話すキャラクターが登場することがあげられます。
「AQUA」では黒沢屋のおばあちゃんで、今作は十日町さん。
同人時代の作品「Bye」にも杏さんの家の隣の家のおばちゃんが方言キャラとして登場しています。

初めの「Bye」では立絵も名前も無く登場シーンは1シーンのみでした。
「AQUA」では立絵が無く声だけの登場ではあったものの、登場シーンはいくつかあり、公式サイト上の4コマでその姿を見ることもできます。
そして今作の「さくら、咲きました。」では本編に登場するキャラクターの一人として扱われており、立絵があり、声もあり、公式サイトの人物紹介にも載っていて、さらにはイベントにて店員証が配布されたりPVに出演したりとサブキャラクターの中では特別待遇です。

方言キャラの扱いがどんどん大きくなってきています。
次回作ではメインヒロインの一人になっていたりして。

山形イベントのトークショーでのコメントによると、作中の方言は実際の方言を標準語寄りにアレンジしたものらしいです。
本物の方言でしゃべらせると他の文化圏の人が意味を理解できなくなってしまうからだそうです。

ちなみに、皆勤賞なのは方言キャラとシトランテで、黒沢屋はAQUAからの登場だったりします。
いや、「Bye」でも作中に名前が出ていないだけで実は黒沢屋は登場していたのかもしれません。登場するお店は、八百屋の熊さん(熊さんは店名? 店のおじさんの名前?)、橋の近くにあるのは堀江商店。時計屋さんは黒沢屋てイメージじゃないですよね。
他に黒沢屋の候補ってありましたっけ?

シトランテも扱いが大きくなっていますね。
「Bye」では人気のお菓子屋さんとして名前だけの登場だったのが、「AQUA」では舞台のひとつとして登場しています。そして今作ではヒロインの一人の家。
次回作ではメインの舞台が学校じゃなくてシトランテだったりして。
そして、黒沢屋でヒロインがバイトしている、と。


方言を話す、というのはキャラクターの特徴づけとしてかなりの力を持っていると思います。
たった1シーンだけ、一言二言交わす程度しか登場していない隣の家のおばちゃんを覚えていたのも、方言キャラだからという部分が大きいです。
周りの人が標準語で話す中、一人だけ方言で話すキャラクターがいるとそれだけで他との差別化ができます。
また、方言を話すことで、○○出身であることを説明なしでも相手に伝えることができたり、その地方の人はこんな性格だというイメージをキャラクターに与えることができるわけです。

SORAHANE作品の場合、方言による性格のイメージをキャラクターに与えているわけではなく、日常的な言葉として方言を話しているような印象を持っています。

今作のイベントを追いかけて名古屋(寄り道で浜松)、山形と行ってきましたが、街を歩いていると方言が聞こえてきたりするんですよ。べつに聞き耳を立てていたというわけではなくて日常的な話し言葉としてみんな方言を使っているということです。
方言というのはその地域の特色のひとつであり、その場で日常的に使われている方言を耳にすることで「ここは○○なんだ、自分は今○○にいるんだ」とより強く実感できるのです。

方言、いいですよね。私は好きです。



「SORAHANE - ソラハネ -」公式サイト(R-18のため注意)
「トラウムブルグ7番地」公式サイト
 (SORAHANEの前身(?)の同人サークル こちらは全年齢OKです)
「Bye」紹介ページ
 (とらななの作品 フリーなのでぜひお試しを)

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