はるかかなた クリア後の感想 その1

ネタバレを含む内容があるため、ご注意ください。
この内容はver2.00以前のパッチ適用状態でプレイして書いたものです。
最新版のパッチ適用状態とは異なる可能性があります。



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以下、本文。ネタバレ注意



[構成]

- シナリオ分岐 -

共通 1話~7話(7話で分岐)
├はるか 8話~20話
││(各ヒロインのルートをクリア後に16話に分岐出現)
│└グランドエンド 17話~23話
├雫 8話~20話
└┬結衣 8話~20話
 └心音 8話~20話

グランドエンドを除いて、19話が終わるとスタッフロール、20話はエピローグ。
グランドエンドは23話がエピローグ的な内容だが、スタッフロールは23話の後。


- プレイ時間 -

1~4話(体験版第1弾で計測)04:10
共通5話~はるかシナリオ16:00
結衣シナリオ14:40
心音シナリオ13:40
雫シナリオ12:00
グランドエンド06:10
合計66:40

始めて読む場所のボイスは飛ばさずに再生する条件でプレイ、セーブ・ロードを行っている時間も含んでいる。
覚書や誤字やバグなどのメモを取りながらプレイしており、強制終了したときに元の場所に戻ってくるまでの時間もカウントされているので、普通にプレイするならもっと短くなると思う。


- タイトル画面の変化 -

1人クリア
 センターにクリアしたキャラが表示される
2人クリア
 背景が茜色に変化
 クリアしたキャラ2人がシンメトリーに配置される
3人クリア
 クリアしたキャラ3人が表示される
4人クリア
 背景が星空に変化
 BGMも変化する
グランドエンドクリア
 初期状態と同じ青空背景に戻る
 ヒロイン4人が表示される



[音楽]

- BGM -

全体的には、場面の雰囲気をしっかりと演出できておりノベルゲームのBGMとして妥当な出来だと思う。
一部、個人的に「この場面(というより作品の雰囲気)には合わないかな?」と感じるものもあったが、人それぞれの感性によって評価が分かれる範囲かなと思う。


- ボーカル曲 -

オープニングで使用されている主題歌、個別ルートエンディングで使用されている曲、グランドエンドルートのある場面で流れる挿入歌、グランドエンドで使用されている曲の4つ。
これまでのボーカル曲は、初めて聞いたときの印象はそれほど強くないが聴いているうちに強く印象に残る、という傾向がやや強いと思っているが、今作では初めて聴いたときの印象がそもまま続く曲が多いと感じる。

個人的には特に主題歌が好き。発売前のプロモーションなどを含めて何度も聴いているはずなのに飽きが来ない。

曲そのものというより演出の問題になってしまうが、挿入歌は使い方が贅沢すぎる。挿入歌が使用される場面が数回のクリックで終わってしまう長さのため、曲がほとんど記憶に残らない。「挿入歌が流れた」程度の印象しかない。

ちなみに、主題歌には4つのインストアレンジバージョンがあり、タイトル画面のBGMも全て主題歌のインストアレンジが使用されている。



[グラフィック]

- 立ち絵 -

グラフィックそのものは安定の品質でとても好みなのだが、演出の関係で不具合が出ていることが本当に残念。

漫符の種類がさらに増えていて、より表情豊かな演出ができていると感じる。
ただし、エンジンのせいなのか、表示される種類や位置、サイズが明らかにおかしいことがある。バージョンアップによって徐々に修正されていると見受けられる。

テキストの表示と立ち絵の切り替えを同期させる演出も、同期のズレが目立っている。これまでの作品ではテキストの表示位置で立ち絵を切り替えるタイミングを計っていたと思われるが、今作ではクリックしてからの経過時間で立ち絵を切り替えているように見受けられる。エンジンの制約上、こうせざるを得なかったのだろうか?
同人作品の頃から評価していた演出だけに、これがうまくできていないことがすごく残念。

はるかさんが両手をあわせたときの立ち絵が好きです。
今回はギャラリーでキャラクター紹介とか立ち絵閲覧とかないの?


- CG・SD -

CGを拡大してスクロール、ズームインなどCGが表示されるシーンでの演出にも前作では見られなかった演出が追加されている。
心音さんのSDイラストがすごくかわいいと思うのですよ。


- 背景 -

これまでの作品と同様に綺麗。
ただし、過去2作と比べて「遊び」が少なく全体的にまじめな背景、という印象。
(気付いていないだけなのかも知れませんが)
かなたの部屋の本棚にある本の背表紙に「さくら、咲きました。」と書かれているそうだが、自分の環境では小さくて文字が読めない。せっかく綺麗な背景なのだから、せめて背景ギャラリーでは拡大表示できるようにして欲しい。

「月ヶ浜」という地名が出てきていることもあり、過去に見たことがある背景も数点。
路線がつながっているとはいえ、電車の広告の文字くらいは今作の舞台に合わせて変えても良かったと思う。


- 視覚的な演出 -

テキストをクリックして送るにつれて画面が徐々にホワイトアウトして行く演出は徐々に血の気が引いてゆく感じがして良かった。
個人的には変化してゆく区間が長いと感じたが、演出そのものはとても印象的で効果的だと思う。



[システム]

過去作からエンジンが変わったことによる弊害が目立つ。
正直、ユーザー視点では改悪点しか見出せないと思う。

ロードするとログがリセットされてしまうため、プレイ再開時に話の流れを確認できない。
また、ログの容量が小さく、1場面分くらいしかさかのぼれない。

現時点でシナリオプレイヤー未実装。この機能が実装できないのであれば、今後、このエンジンの採用は支持できない。
バージョンアップされていつの間にか減っている設定項目。フォント設定とか、未読スキップ関連とか。

強制終了が多発していたことへの対策の一環だったのかもしれないが、新しく追加されたオートセーブ機能は便利。

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