23 - 卒業検定

 最後の3連戦、その2戦目となる卒業検定は技能検定。

 試験は、試験コースの通りに走る一般課題、そのコースごとに決められたスタート地点から車校までの道を自分で決めて走る特別課題、縦列駐車か方向変換のどちらかを行う場内課題からなります。

 受付で試験の説明・注意と視力検査、試験コース・場内課題の発表があります。

 まずは視力検査。
「これは?」「わかりません」
「これは?」「わかりません」
「これは?」「わかりません」・・・・・・。
「最後にもう一回やるからしばらく遠くを眺めてなさい。」

 いきなりピンチです。とにかく、目薬さして、目を休めて待つしかありません。

 ほかの人が終わってから再挑戦。
「これは?」「・・・、み、右?」(ぼやけてよく見えない)
「・・・、これは?」「うぅー、ひだり、ですか?」(ぼやけてよく見えない)
「もう一度よく見てー。」「えぇー、と、うえ?」(ぼやけてよく見えない)
「ちゃんと見えてますよ、メガネ変えたの?」

 なんとか通過。いいんです、通過できたんだから。

 で、コース発表。
 コースは昨日練習で走ったばかりのコ-ス、場内課題は比較的まともにできる右の方向転換。何とかなりそうです。


 いよいよ試験開始です。今回はいきなり自分の番。

 車の周り確認して、後ろを確認してドアを開けて、一気に閉めないように注意して、座席合わせて、ミラー合わせて、シートベルト。
 ハンドブレーキを確認して、ブレーキ・クラッチ踏んでギアをニュートラルにして、エンジンかけて準備よし。
 合図・後方確認、ローギア・ハンドブレーキ解除。さあ、発進。
「シート倒しすぎ。」
 いきなりの注意です。いつもこれくらいだったはず、注意されたことはありません。あわてて起こそうとしたらエンスト。いきなりです。ものすごくやばい感じです。

 場内1週の試験走行。ここで、試験車の状態を確かめます。いつのも車よりクラッチつながるのが遅い感じ。

 そして、路上の採点開始。まずは一般課題。試験管がコースを指示します。いつもと同じようなクラッチ操作をしてしまい、クラッチがなかなかつながらない。エンジンの回転数がいつもより多くなりすぎ、クラッチペダルからはなかなか脚が離せない。
「クラッチ操作しないときはペダルから脚離しな。」
「半クラッチ使いすぎ。」

 うまくいっていれば口を開かないはずの試験管から何度か注意を受けます。

 何とか特別課題のスタート地点へ。昨日走ったばかりの道です、コースを覚えているし問題はありません。
 大きなミスもなく車校まであと少しのところでの右折待ち、対向直進車がいなくなり曲がろうとしたら対向右折待ちの車が合図もなしにいきなり進路変更して直進!あぶねーよ、お前!"検定中"って書いてあるだろ!

 次に、場内課題。右バックで駐車するようにして車の向きを左に90度、そこから左に前進してさらに90度、右バックの方向転換です。右側のポールぎりぎりでしたが向きが変わればいいんです。

 最後に駐車地点へ行き、ブレーキ・クラッチ踏んでニュートラル、ハンドブレーキ引いて、エンジン停止。ギアをバックにして駐車措置完了。
 試験管からアドバイスを受けた後、シートベルトをはずし、ドアロック解除、後ろを確認してドアを開け降車。静かにドアを閉めて、試験終了。


 受験者の数が少なかったため全員の試験終了後、すぐに結果発表。

 全員合格でした!

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